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--- [ 2月の終わり ] ---
05/02/28 (月)

 今月は短かった……色々と先行き不安な今日この頃。靴が壊れて新しいのを買おうとしたら、もう春物に切り替わってて品がなく、今冬はこれで乗り切るしかない。この時期なのに雪が多いのが悪いんだ〜。

 第3回カオパラらんきんぐが今日で終了だっけ? と勘違いしていてちょっと焦る。投票終了は3月一杯まで、らんきんぐ参加が明日の正午までだったか。とりあえず、もう少し感想&紹介を書けるかな。
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--- [ 暫定小説「悠久の旅」4 ] ---
05/02/22 (火)

 数年の間、村を離れた一族は、草原を点々として暮らしていた。平和な、遊牧を主とする生活である。
 一見、彼らの暮らしは順調に見えた。しかし、長は心配事を抱えていた。それも、村を出る理由となった、当のセフィルのことである。
 すでに、母に似た優しさと父に似た聡明さを併せ持った少年に育っていた『悪魔の子』は、ひどく身体が弱かった。叔父が苦労して近くの村から連れてきた医者によると、元服まで生きられるかわからないとのことだった。
「わたくしは心配です……」
 熱を出して寝台に横たわる我が子を看病しながら、長の妻は訴える。
「やはり、都で暮らしたほうがこの子のためではないでしょうか」
「しかし、今更都の暮らしなど出来ようか? 一族の者に申し訳が立たん」
「彼らも、覚悟はして来たはずです」
 確かに、妻の言う通りであった。
 一度、家族を護り抜くと誓った身である。病弱なセフィル、そして、今妻が身ごもっている第二子のため、長は一族をセフィルの叔父に任せ、妻の両親と家族だけで、都に移住することを決意する。
 年に二度、都の郊外で顔を合わせることを約束し、ヴァハルの長は、自らが引き連れてきた遊牧民族と別れた。
 幸い、一族には伝統の織物の技が伝わっており、その織物は都でも高値で取引されていた。すぐに家を買い、一家は都の生活に順応する。
 そうして、さらに月日は流れた。

 草網を透かして見える窓の外で、同年代の子どもたちが遊んでいる。一度それを見やり、セフィルは巻物に視線を戻した。
「知ってる? あの家の子、悪魔の子って言われてるんだって。お母さんが、不気味だから近づいちゃ駄目って言うの」
「見たこともない髪の色をした子でしょ? 強い術士の血をひいてるとか……気持ち悪いよね」
 どこから、出自が洩れたのか。時折、そんなやり取りが少年の耳に届く。
 その度、彼は人知れずピクリと手を止めるものの、かまわず書の先に目をやる。
 そんな時、必ずと言っていいほど、あの声が聞こえてくるのだ。


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--- [ Web小説乱読流し読み5 ] ---
05/02/20 (日)

 昨日は家の中なのに雪が降っていた……しかも、私の上だけ。強風で煙突が外に抜ける穴から雪が吹き込んで来るという。

 第3回カオパラらんきんぐ参加作品から流し読みその5。
・フォント普通作品のみ(目が悪いもので)
・文章が好みの物のみ
・ほんと流し読みに近い。作品の真の味はじっくり読まないとわからないっす
・リンクは当然無断。切りたい方はメールにて連絡をどうぞ
 文字がボールドだったり明朝体だったりするのも抜かしております。

盗掘者 RAYGAH氏
短編ファンタジー。行間なしなのでちょっときついが短編なので読む。古代ロマンとか歴史ミステリーかと思ったけど、実は教訓系? イニシャル名とか西洋系に見えて日本系の名前とか、独特の雰囲気がありますな。
滅びの歴史を繰り返してた某漫画について考察しているところなので、自分的にはタイムリーな内容だった。

金の流れ星 ナツビ氏
正統派異世界ファンタジー。連載中。落ち着いた文章に深い描写。序盤だけしか読んでいないが、何やら重いものを背負った、追われる少年と、田舎出の傭兵らしい青年がメインのようです。内容的にも文章表現的にもレベルが高い。本格系が好きな方は是非。

Deep Sky... −一眼の騎士− RAIN氏
短編異世界ファンタジー……だけど、微妙にSFファンタジーっぽい? 竜と竜騎士に注目。ドラゴンファイトというシチュエーションのチョイスがイイ。流し読みなせいか世界観がよくわからなかったけど、現代の文明レベルに別の文化が派生した世界という感じか。

魔王と私 ささめゆき氏
ファンタジー長編完結。やはり流し読みで序盤のみ。スレイヤーズ系のテンポがよい一人称で、一文が短いがこなれた印象。女子高生が突然魔王に声をかけられ……というコメディ。一話も気軽に読める長さなので、とにかく読みやすい。ライト現代ファンタジーを求める方、是非こちらをどうぞ。


 『電車男』って小説じゃなくてログ形式なんだねえ。NDCに最近増えてきた対談形式や、ログ形式を追加して欲しい……それとも、気づいてないだけで、すでにあるのか?
 しかし、アレをどう映画化するのだろう。掲示板のやり取り省略ではなく、斬新な表現求む。
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--- [ 暫定小説「悠久の旅」3 ] ---
05/02/16 (水)

 ヴァハルの長は、まず信頼できる者に事の次第を話し、村を離れる準備を進めた。村の有力者の中にはそれを何とか留めようとことばを尽くす者もいたが、やがては長の頑固さに根を上げ、閉口するほかなかった。
 彼らが村を出ることでその命を留めることとなった赤子には、大術師として伝説にその名を留める、セフィル、という名がつけられた。その名はまた、あらゆる存在の根源と慈悲深き生命を表わすことばでもある。
「あなた、わたくしの我儘を聞いて頂き、礼のことばもありません。必ず、この子を一族の長に恥じぬよう育てて見せます」
 我が子を抱き、となりに立つ妻に、長は笑みを向けた。もう、我が子に近づくことを躊躇する理由もない。それだけで、彼は自らの決断を誇れる気持ちになる。
「お前もセフィルも、わたしの身体の一部のようなものだ。必ずや、護ってみせよう」
 妻の肩を抱き寄せ、丘の上から、村を見渡す。間もなく見納めになるであろう、長年馴れ親しんできた風景を。
 セフィルが生まれて一週間。そのうちに、彼らは準備を整えた。ヴァハルと血縁の一族が多数、彼らと行動を共にすると申し出た。先代に恩義を受けた者、現在の長の人柄に惹かれる者が多く、実に村を構成する六分の一の部族が、彼らと村を出ることとなった。
 出立の日、盛大な催しが執り行われた。何も知らず、祭のようにはしゃぐ子どもたち、故郷との別れに涙を流す者、旅立ちへの不安に顔を曇らせる者、勇気を奮いこそうと明るく振舞う者――それらの者が皆、この別れを惜しみ、旅立ちの幸運を祈る。
「いつかはまた、この地の土を踏む日が訪れんことを」
「我らは、その時を待つ」
 ヴァハルの長が杯を掲げ、村長が祈りながら、神酒を注いだ。
 それぞれの杯を手に、朝日に向かって祈りを捧げ、酒を飲み干す。
 それを最後の儀礼として、荷物を満載した馬と羊を連れ、十余りの部族が草原への道を歩き始めた。
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--- [ サッカー「日本vs北朝鮮」 ] ---
05/02/09 (水)

 はああ……終ったぁ〜。

 W杯以来の熱い試合。前半序盤に日本が先制。しかしリズムに乗り切れず、そのままハーフタイムへ。後半、妙な雰囲気になってきたな、北朝鮮シンプル(試合前は縦だけとか言われてたけど)で動きいいぞ、ジーコ、話が違うじゃないか……と思ってきた辺りで1点返される。凄い喜びようの向こうさん。
 そしてジーコが動いた……高原、中村、大黒投入。中村、さすがに上手いな……しかし時間が無い! このまま引き分けか……と思われたロスタイム、運命のゴールが。
 と言うわけで、勝ちました。

 試合前に国内組みで行くといい、ジーコ直々に海外組み選手に控えである理由を説明していたくらいなのに、情けない。国内組みだけ、怖い相手じゃないとか言ってて大丈夫かな〜、と思ってただけに、今回はシビアな視点で見ました。
 こんなんじゃW杯は無理。国内組みのレベルアップを〜!
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--- [ 暫定小説「悠久の旅」2 ] ---
05/02/07 (月)

 魔の刻に赤子が生まれたということは、村の他の者たちには内密にされた。そのことを知るのは、一族の者たちと、村長と子を取りあげた医者だけである。
 子が生まれてから、一族の有力者たちは連日長の家に泊り込み、静かに話し合いを続けた。
 誰が、どこへ、赤子の首を斬りに行くか。
 村の伝承には、魔の刻に生まれた双子を山奥の洞窟に連れて行き、焼き清めた短刀で双子の首を斬ったとあった。また、間の刻に生まれた赤子を殺さず、赤子が十になったとき、子が村の大部分を焼く火事を起こした、あるいは殺戮を犯したという伝承もある。
 しかし、レイヌは彼らの話し合いを恨めしげに見つめた。
「赤子の前で、それを殺す相談をするなど……何と言うことですか!」
「しかし、これは必要なことなのだ」
 布団の中から毅然とした目を向ける愛妻に、長はたしなめるような視線を向ける。
 彼とて、自らの血を分けた子を手にかけたくはなかった。レイヌの胸に抱かれた子は、誰もが一目見て忘れられないような、愛らしい顔立ちをしていた。長譲りの白銀の髪に優しい面差し、妻譲りの白い肌に澄んだ紫紺の瞳。
 その顔を、長はできる限り見ないようにしていた。見れば、ますます情が移る。
 しかし、レイヌはそれを狙ったかのように、大人しく布に包まれている乳飲み子を掲げた。
 無邪気な、大きな目が大人たちを見る。何も知らぬ、澄み切った目で。
 不思議そうに大人たちを見た後、赤子は声を立てて笑った。今、その命を奪おうという算段が行われていることなど、知る由もない。
 動きを止め、視線を外すこともできない男たちを前に、レイヌは勝ち誇ったように立ち上がる。
「わたくしは、この子を離しませぬ。村に迷惑がかかるというなら、わたくしはこの子を連れて村を出ます。この子は、わたくしがお腹を痛めて生んだ、ヴァハルの長の子です。誰にも渡しませぬ」
「しかし……」
 村長が眉間にしわを寄せ、ヴァハルの長に目を向けた。
 赤子が生まれたときから、長にはわかっていた。彼には、より大きな選択がいくつも待っていることを。
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--- [ Web小説乱読流し読み4 ] ---
05/02/05 (土)

 ああ……未だに『ICO』も『狐と踊れ』もその他も読めてない。元気が出るTVのDVDも見れてないや……。

 第3回カオパラらんきんぐ参加作品から流し読みその4。
・フォント普通作品のみ(目が悪いもので)
・文章が好みの物のみ
・ほんと流し読みに近い。作品の真の味はじっくり読まないとわからないっす
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銀晶工房物語 hizuki氏
 ファンタジー日常。短編連作調連載中。形式的にも内容的にも読みやすい。ほのぼのした異世界の日常を覗き見ている感じ。劇的な刺激は少ないけど、異世界の当たり前が読み手にとっての当たり前とは限らず、たまにほのぼのでない部分もあり……興味をそそられる。ストーリーを追うというより、工房の顔ぶれや生活を温かく見守りたくなる印象でした。

Arcadia 運命に立つ者 きぁ氏
 ファンタジー長編、連載中。序盤しか読んでいないが、その上での感想を一言。シンプルな印象の文体だけど、読者を引き込むのが上手いと思う。先が気になるが、設定が考え込まれていそうなので身を入れて読む時間が取れないと読めない……独自の世界観が確立されているようで、気になる話でした。

空飛ぶお医者様 紫陽花氏
 一頁完結というファンタジーコメディ連載。まずこのタイトルに惹かれます。そして、異世界ファンタジーの医療部隊という目の付け所もいい。そして空を飛びます。素敵です。
 どこから読んでもかまわないというのもあって、ついついアレコレ読んでしまう……気楽に読める短編連作でした。

 睡眠が必要だ……昔は冬に太っていたのに、ここ数年は雪かきで激しく体力消費して痩せるわ眠くなるわ……早く暖かくならんかな。
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--- [ 暫定小説「悠久の旅」1 ] ---
05/02/04 (金)

 小さなテントが、緑の谷間に点在していた。
 名も無き村の人々は羊の養育と農耕を中心に日々を暮らし、豊かとは言えないが、平和な生活を営んでいた。数十の部族からなる村は、山をいくつか越えた先にある帝都のような進んだ文明の力は及ばずとも、独自の共同体を形作っている。
 子どもたちは昔ながらの玩具や家畜を使った競争などを娯楽とし、女たちは自然の産物を飾りとすること、それに占いを楽しんだ。占いに使う札は、不思議な力を行使する術士が使う呪具と変わりなく、自然の神への祝詞が刻まれている。この村の人々は皆、信心深いのだ。
 彼らは、部族の別なく、日食を魔の刻として恐れた。あらゆる生命の王たる太陽が失われ、世界は闇にひれ伏し、動物たちが不気味に鳴き声を上げる。闇に乗じて妖魔が動き出すと信じられ、人々はテントにこもって身を寄せ合う。
 魔の刻にはあらゆる行動が不幸に転ぶと言われ、まつりごともすべて中断された。しかし、すべての行動が中止できるものではない。
「頼む、耐えてくれ」
 窓の外が闇に包まれたのを見て、ヴァハル族の若い長は、苦しむ愛妻の手をさらに強く握った。
 ヴァハル族の跡継ぎが生まれようとしていた。しかし、見守る者は、なぜこの時に、と思わずにはいられない。魔の刻に生まれた赤子は、悪魔の魂を得る、村に災いをもたらすと言い伝えられているのだ。
 この刻に生まれた赤子は、殺さなければならない――。
 長は祈った。しかし、村にただ一人の医者は、首を振る。
「これ以上は持ちませぬ。長、ご決断を。このままではご子息ばかりか、レイヌ様まで失いますぞ」
 年輪を重ねた医者の顔が、長に決断を迫る。
 長は、愛する妻を見た。
 このままでは、愛しい者も、将来の家族も、すべてを失うかも知れない。決断は彼独りに任されている。
 やがて――長はうなずいた。

 こうして、魔の刻に、一人の赤子が取り上げられた。
 名も無き頃から、彼はある二つ名をもって呼ばれることになる。
 「悪魔の子」、と。



※言い訳と注意書き
 余りにも更新頻度が落ちているので書いてみたけど、何か変だよな……。というのも、これ、某漫画キャラの過去話二次小説用のネタを使ったもの。一次創作とも二次創作とも言えない微妙なものですな。
 途中で消えたり完結しないかもしれませんが、元々そういうものとして連載しますので、ご了承ください。

 元ネタキャラはわかる人にはわかると思う。原典小説には一応あるのに漫画じゃ過去話が描写されなかった彼。ファンサイトの二次創作とか見ると、結構みんな傾向が似ている……みんな、抱くイメージが似てるんだな。そういったものも少々参考にさせていただきました。
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